「TOEICで〜点取るにはどう勉強したら良いでしょうか?」
といった質問を多く頂きます。講座を受けたりするのも一つですが、市販の自宅学習用の教材もかなり充実してきているので、今回はオススメの教材と勉強法を紹介させて頂きます。
もちろん、数ある対策の一つでしかありませんが、実際これまで私が見てきた方々は例外なく目標点を達成しているので、時間やコストがあまりかからず、かつ確実なやり方だと思います。
※特定の教材の販売を助長する目的ではないので、詳細やリンク等は掲載していない事をご了承ください。
・「一億人の英文法」…TOEICおよび英会話に必要な文法が網羅的に分かり易くまとめてあります。学校で習った英語がある程度残っている方であれば、復習用に最適な書籍です。
・「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく」…英語が本当に苦手、または上記の書籍が難しいという方であれば、これが最も分かり易いかと思います。TOEICで高得点を取るには十分とは言えませんが、この書籍で扱うレベルの内容が固まっていないと行き詰まってしまうので、本当に基礎からやりたいという方はまずこちらを。
・「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」…TOEICはとにかく単語です。ある程度の試験テクニックは通用しても、単語が分からないと点数は伸びませんし、逆に単語が分かるだけで解ける問題数がグッと増えます。この教材は後述の「金のフレーズ」より後発ですが、より基本的かつ必須のボキャブラリーがまとめられているので、まずはこの書籍に載っている単語を全部覚えるつもりでコツコツとやりましょう。
ちなみに、本当に初心者の方や苦手意識の強い方は、例え試験のみが目的であっても英会話の初級コース(当スクールならレベル1、2)を受けた方が効率的です。会話ベースである程度知識や例文を身につけてから、文法などを伸ばしていく方が結果的に早いです。
・「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」…言わずと知れた王道の問題集ですが、使い方がポイントです。
①練習テストを本番同様にリスニング45分+リーディング75分で解く。(全問解けなくてもOK)
②答え合わせをしながら解説を読み、1つ1つしっかり理解していく。
③再び本番と同じように解き、制限時間内に満点を取れるまで繰り返す。(答えは覚えてしまっていてもOK)
④満点が取れたら違う練習テストに移って同じように進める。
理想は2時間かけて一気にやる事ですが、なかなかまとまった時間がとれない方は、せめて「リスニング45分+別のタイミングでリーディング75分」のような分け方が良いです。TOEIC本番の時間感覚に慣れる事も重要なので。
公式というだけあって試験問題に近い内容なので、アレコレ問題集に手を出すよりも効果的です。何より重要なのは、1つ1つの練習テストを完璧に仕上げる事です。
ちなみに現時点で1〜8まで出版されていますが、新しいものほど最新の傾向を反映しているので、「8→7→6→…」と遡っていく事をお勧めします。ただ、1冊につき2回分の模試が収められているので、ほとんどの方が8のみ、または8と7をやり込めば700点を超えています。
・「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」…上記の「銀のフレーズ」の発展版ですが、ある程度は単語が被っているので、銀をやり込んでいれば割と取り掛かり易いです。こちらも無駄な内容が無く、特に600点以上を取るには必須の単語ばかりです。隙間時間も活用して全部覚えましょう。
まず800点オーバーがどのくらいのレベルかというと、英語を使って仕事ができると保証できるレベルです。もはや試験対策のみでは通用せず、英語がある程度体に染み付いている方が到達できるとも言えます。
なので、800点以上を目指すのであれば、「ネットで英語のニュース記事を読んだり動画を視聴したりする」「海外の映画やドラマに慣れ親しむ」といった、勉強ではない日常レベルで英語に触れ続ける事がコツになります。
また、ここにきて英会話という要素も英語の感性を養う上で重要になるため、800点以上が最終目標の方は、早めに会話も並行して伸ばしておく事をお勧めします。余談ですが、このレベルだと、当校に限らず大抵のスクールでのカリキュラムを卒業しているくらいの実力が望ましいです。
その上で、試験対策としてやるべき事は「苦手分野の克服」「ひっかけ問題への対応」など、細かな詰めになります。できない事を潰していく感覚ですね。
オススメ教材としては、
・「TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リーディング(リスニング)」…リーディングとリスニングそれぞれ別の教材があり、どちらか一方を強化したいなら片方だけでも良いですし、トータルで底上げしたいなら両方をお勧めします。問題の質が良い事もありますが、むしろ本番より難しいくらいのものも多く、高得点を目指すならそれらの問題にも対応する力が必要になります。どちらの教材も1~3まで出版されていますが、これに関しては1→2→3の優先順位になります。あくまで私個人の感想ですが、どちらも1が最も出来が良いと感じています。
ここまでくると個人個人の状況によってやるべき内容が変わるので、必要に応じて単発のプライベートレッスンを利用するなど、スクールの力を使うのも有効です。「とにかく頑張れば取れる」という点数ではないので大変ですが、その分、スコア800以上があれば「英語ができる人」という確たる保証になるため、挑む価値は十分にあると言えます。
以上、オススメの教材と勉強法を大雑把ながら紹介させて頂きました。
人によって状況が違うため、「上記の教材だけでいい」とは言い切れませんが、勉強の仕方で悩んでなかなか先に進まなかったり、色々な教材に手を出してしまいがちな方には1つの指針となるかなと思います。
当スクールとしても、カウンセリングやプライベートレッスン等を通じてサポートさせて頂ければと思いますので、どうぞお気軽にご相談くださいね。