前回記事からの続きとなります。
コレをやれば絶対に伸びるという方法があるものの、実行し継続するには何かと面倒臭いという致命的な欠点がありました。
まず、その欠点に関しては英会話レッスンと組み合わせる事でほとんどクリアできます。むしろ、文法積み上げ型のカリキュラムと組み合わせる事で真価を発揮すると言って良いでしょう。
と、前に挙げた欠点は全て解決します。手前味噌にはなりますが、STEP UPコースは、もともとその手法を組み込んで作り上げたカリキュラムなので、費用対効果バツグンのコースとなっています。
とりわけ重要なのは、各文法項目に最大8つの例文を用意している事です。例え1つの例文を完璧にマスターしても、それだけで応用するのはなかなか厳しいです。同じ文法を使った表現をいくつか覚える事で、各段に法則が身に付き易くなります。
ただ、どうしても例文練習はレッスンの予習という形になるため、「やらない」「定着が不十分」になる余地はありました。ほとんどの英語教育機関が「ウチなら100%伸びます」となかなか言えない理由がコレで、いかな機関であれ、生徒様に自宅学習を頑張ってもらわないと、レッスンのみでは上達を保証できないのが実態です。結果、言葉の端で「あなた次第ですよ」と言わざるを得ない状況が続いていました。
状況が変わったのは、オンラインレッスンが広がり始めた頃でした。通常の英会話レッスンのみでなく、手軽に予習用レッスンも実施できるようになったのです。きっかけは「最近内容についていくのがしんどい」という生徒様へのフォローだったのですが、この予習用レッスンを受けた生徒様全員が著しい成長を遂げたのです。数十人分の事例を経て気付いたメリットが以下の点です。
レッスン枠として受けて頂く以上、「やらない」「できない」は完全に消え去ります。40分もあれば、8つの例文は十分定着させられますし、時間が余れば実戦練習やダイアログ練習にも充てられます。とにかく、漏れなく完璧にやれるだけで非常に大きな価値があると言えます。
オーバーラッピングやシャドーイング、または音読と呼ばれる手法は決して目新しいものではないのですが、実はコツが沢山あります。別にやり方に正解や不正解があるわけではないのですが、客観的にその生徒様の特徴を見抜き、細かな軌道修正を行う事で全く効果が変わってきます。発音や覚え方も、人に言われないと気付かないケースが多々あります。また、講師側が音源を操作することで、生徒様は発声に集中できるのも大きなメリットです。自分でいちいち止めたりリピートしたりするのは時間と労力を要するので、やはり面倒だと感じる要因になりがちです。
基本的には40分枠を使用しますが(15分枠も可)、独力で練習するよりは短時間で済みます。結果的に、より短時間で集中して予習を済ませる事ができるので、この予習用レッスンを受けるという方も多いです。
振り返ってみると、コロナ禍がきっかけとはいえ、英会話レッスンのオンライン化が進んだ事は英会話学習に大きな進歩をもたらしたと感じています。これまで「自宅学習が生徒様任せになる」ことが大きなネックだったのですが、この予習用レッスンが手軽にできるようになった事で、「ウチでは絶対伸びますよ」と言い切れるようになりました。ここまでくると、レッスンというよりもパーソナルトレーニングやコーチングの類と言ってもいいかもしれません。
ちなみに、これはあくまで補講のような位置づけなので、必ずしも受講が必要なレッスンではありません。あくまで大事なのは会話時に例文を自在に使える事なので、ご自身でしっかり練習できる方はそれがベストですし、仮に何度か予習用レッスンを受けて要領を得たら自力でやる、という形もお勧めしています。その辺りを柔軟に対応できるのも当スクールの魅力の1つかと思います。
また、このやり方が唯一の上達方法というわけではないという点も強調しておきます。これはあくまで当スクールが現時点で提供できるベストであって、将来的により良いやり方に変化する可能性はあります。世の中に学習方法は無限大に存在しますし、ご自身の好きなように勉強したいという方もいて然るべきだと思っています。「こうじゃないとダメ」という言い方は私自身が好まないため、あくまで今回は「やれば絶対に伸びる方法があって、それを絶対にやり遂げる仕組みもできました」というスタンスで発信させて頂きました。
これから英語学習を始めようとされている方、既に学習しているけど伸び悩みを感じられている方、または再度やってみようかなと感じられた方。どのような方でも絶対に伸ばす事ができると断言できるようになったのは、教える側として非常に嬉しい事です。皆様の英語上達のお力になる事ができれば幸いです。