英会話が上達するってどういうこと?

2022.01.08

Happy new year!
2022年が始まりましたね。ASISランゲージセンターはこの1月で5周年を迎えます。
これからも変わらず皆様の英語力向上のお手伝いをさせて頂きます!

 

新たな1年の始まりという事で、「英会話学習を始めようかな」と意欲が湧いている方も多いかもしれませんね。
(ちなみに「新年の抱負」を英語で何と言うかをTwitterの方で発信しました)
そういった方々や、既にある程度学習を進めている方々であっても、英会話の上達イメージを掴んでおくと伸びがグッと早くなります。
というのも、これまで多くの方々とカウンセリングしてきた中で感じたのですが、
英会話の上達 = 日本語で浮かんできた事をパッと英語で言える
というような認識の方がとても多いのです。

 

もちろん、イメージに正解も間違いもありませんし、その方向で努力を続ける事も1つのやり方です。
ただ、初心者であるうちは日本語もシンプルなので、訳してから話してもあまり違和感は無いのですが、慣れてきてもっと色々な事を言いたくなってくると、「あれ?けっこう頑張ってきたのに思っていたほど上手く喋れない。もしかして伸びてないんじゃ…?」と感じる方は少なくないのです。
これは、一般的な大人が話すような日本語を英語に訳すのは簡単ではない事が原因です。日本語と英語の情報を出す順番は大きく異なっており、喋る時に訳すという作業は、脳内でパズルを解くようなものなのです。そのため、考え込んで喋るテンポが悪くなったり、文法や単語が分からなくなって発言を諦めたりといった事が多々あります。
つまり、日本語の文を考えてから訳していると、一定の難易度で大きな壁にぶつかってしまうのだと言えます。
 
この壁にぶつからないようにする、あるいは乗り越えるためには、どこかで(できれば早期に)日本語を介さず英語で考えて話すという思考に切り替える必要があり、いわゆる英語脳を育てる事が必須になります。
問題は、「どうやって英語脳を発達させるのか?」です。

 

当スクールが提唱しているのは、
1. シンプルな英語で話すのに慣れる
2. 段階的に知識を付けながら情報を付け足す練習をする

というやり方です。

 

例えば、

「昨日、前から行きたかった駅の近くのモールに買い物に行ったけど、欲しかったモノは売り切れで買えなかった。」

と言いたかったとします。
(日本語から訳さないよう言っておきながら矛盾しますが、あくまで例えという事でご了承ください)
日本語であれば特に何かを意識しなくても口から出てくるような内容ですが、これをパッと英語で言おうとすると、「言えない」または「時間がかかる」事になるでしょう。
参考までに、この文をStep Upコースのレベル別に表現すると以下のようになります。

 

Level 1:

I go to mall yesterday. No item. I don’t buy.

※情報も文法も不十分だが、「昨日モールに行って何も買わなかった」事は伝わる。
Level 2:

I go shopping at the mall yesterday. There is no item. I don’t buy.

※英語の文の体裁が整ってくる。
Level 3:

I went shopping at the mall yesterday. I wanted to go there. There was no item. I couldn’t buy it.

※文法的なミスが無くなる。
Level 4:

I went shopping at the mall near the station yesterday. I wanted to go there, but I couldn’t buy the item because it was sold out.

※より詳細な情報が加わり、一文一文が長くまとまってくる。
Level 5:

I went shopping at the mall near the station yesterday. I’ve always wanted to go there, but I couldn’t buy the item because it was sold out.

※現在完了などの概念も理解して時系列が整理される。
Level 6以上:

Yesterday I went shopping at the mall near the station (that) I’ve always wanted to go to, but I couldn’t buy what I wanted because it was sold out.

※言いたかった事がほぼ完ぺきに表現できる。
 
ポイントは、どのレベルであっても伝えたい事はきちんと伝わる点です。
Level 1や2だから英会話ができないという事はありません。
細かな情報までキッチリ言い切らなくても、要点である「昨日モールに行って何も買わなかった」が分かれば相手はリアクションが取れるのです。
この、まずメインポイントをシンプルにという感覚に慣れましょう。
そして後から細かい情報を付け足すというコツが掴めてくると、「まず日本語で考えて訳して話す」から「英語で話しながら言いたい事をどんどん出していく」(いわゆる英語ペラペラ)という状態に近づく事ができます。

 

もちろん、どの段階であっても単語の知識があってこそなので、コツコツとボキャブラリーを増やす事も必須です。

 

焦らず”Keep it simple.”を心がけていれば英語は必ず話せるようになります。