日本人なら誰もが知っている挨拶ではないでしょうか?
英語に苦手意識がある方でも、「この位なら言える」と思っている方は多いと思います。
そんな基本中の基本とも言えるやり取りですが、先日、「ネイティブから、そんなダサい挨拶するなと言われた」という話題が出ました。
「これだから教科書英語は…」のような批判が一斉に起こった事が印象に残っています。
私自身も、「え、ダメなの?」と思ったくらいの衝撃があり、改めて調べたりネイティブに確認したりしたものです。
で、一番大事な「使ってはいけないのか?」という疑問については、「問題無いが場面を選ぶ」が結論です。
というのも、このやり取りは
という、そのまんまの意味になります。
決して間違いは無いのですが、「日本語でもこんなやり取りをするのか?」というのがポイントになります。
少なくとも、友達や同僚といったフランクな関係であれば、もの凄く距離を感じる聞き方、答え方だと思います。
実際、「ダサい」と言われた人は、ストリートバスケの仲間との挨拶でそうなったとのことです。
ただし、初対面の大人同士や、学生が先生に挨拶する時など、相手に丁寧に接する場面では、決しておかしくはありません。
仮に、少し洗練させるとすれば、
くらいが自然かなと思います。
ポイントは、リアクション時のHow are you?は最後のyouを強く言うことです。
そうする事で、「あなたは?」が強調されて聞き返しの意味になります。
また、返事はFine.でも全く問題はありませんが、最もよく使われるのはGood. / Pretty good.です。
では、友達同士や同僚同士の場合はどのようなものが一般的な挨拶かというと、
というイメージです。
実際のところ、挨拶フレーズの数は非常に多く、全部覚えようとしたり、まして使おうとすると非常に大きな労力を要します。
まずは間違いの無い定番としてHow’s it going?をマスターして、「ちょっとバリエーションを増やそうかな」という余裕が出てきたら、他の表現を使ってみるくらいで良いと思います。
少し補足すると、読み方は「ハウズ イット ゴーイング?」ではなく「ハウジゴーイン?」です。
完全なカタカナ読みだと、それこそダサくなってしまうので、初めて使う方は要注意かと思います。
また、リアクションのNot bad.は、「まあまあ/ぼちぼち」といった意味で、先ほどのGoodに並ぶ定番表現です。
たまにSo so.という表現を使う方がおられるのですが、実は挨拶時には適切でなく、使いどころを選ぶ表現なので、Not bad.にする事を強くお勧めします。
あくまで基本としては、上記2種類の挨拶、リアクションさえできれば十分です。
先述の通り、挨拶表現は非常に沢山あるのですが、いきなり色々使おうとして、かえってテンポが悪くなっては台無しです。
その意味では、リアクションはGoodかNot badの2種類だけで良いです。
というのも、相手は本当に調子を聞いているわけではないので、ここで反応に時間がかかったり、Very badとでも答えようものなら面食らってしまうのです。
日本語で言うなら、「お疲れー」くらいのニュアンスです。
なので、よほどの異常事態でもない限りはGood. / Not bad.で返して、それから話題に移るのが自然です。
こういった挨拶は、お互い頭を使わずポンポンとテンポ良く済ませるのがコツです。
こうして文字にすると、なかなか長くなってしまいました。
それこそ「習うより慣れよ」の世界なので、発音やテンポなどの練習をしてみたいという方は、Phraseコースで試してみてくださいね。